2007年8月27日

不法占拠者なんかじゃない 私たちはグアテマラの先住民

グアテマラ アルタ・ベラパス県パンソス市 ラ・パス及びロテ 8つの共同体
2007年6月24日 パートII

テーマ 土地、先住民の権利、鉱業活動

この7月、ライツ・アクションはメキシコ、アメリカ、カナダの活動家からなる代表団を組織し、その活動の一環としてアルタ・ベラパス県にある共同体を訪問した。訪問先となった共同体は、2006年11月から翌1月にかけてグアテマラ・ニッケル会社(以下CGN)による暴力的な住民強制排除の対象となった場所である。ドン=アルトゥーロと名乗るラ・パス共同体の住民がその際に語った言葉を紹介する。


我々は、空腹だからここにいるんだよ。自分たちも食べていなかくちゃならないし、おなかを空かせた子供たちだったいるんだ。


大企業は莫大な数の区画をここグアテマラで手に入れたよ。我々先住民の存在は無視され、社会の周辺へと追いやられてしまったのさ。

自分たち、そして子供たちが食べていけること、それこそが我々がこの土地にいる理由なんだ。鉱山会社は毎月何度もここへやってきて、この土地が彼らのものだと明言していくさ。しかし、我々が今立っているこの土地は、我々先住民、そしてその子供たちのものなんだ。その事実は揺るぎないものだよ。
多くを求めはしないよ。我々に必要なのは生きる場所、そして自給の食物を育てる場所。

それだけだよ。食べて生きる、それ以外に何も求めはしないさ。

住民強制排除で家が失われ、我々は雨、風、空腹、寒さを耐え忍ばなければならなかったよ。

しかしまた戻ってきたよ。我々はここにいる。数少ない持ち物は破壊されたが、また立て直したんだ。それが意味するところは、我々が本気でこの土地に生きたいってことなんだ。子供たちは我々に頼るしかない。子供たちのためにこの闘いを続けるよ。どうしたってこの一区画の土地が必要なんだ。

ここへ足を運んでくれたことに感謝しているよ。 我々を取り巻く現実が、グアテマラから世界へと広く知られていくことになるのだからね。

代表団の訪問の間、マヤ系ケクチの人々が住むこの地域の共同体に対し、また新たな強制排除を行うという通達がCGNによって出されたことが確認された。皮肉にも、排除の実行は『国際先住民デー』である8月9日とされた。しかし、住民との新たな対話の道を開くためなのか、それともCGN(またはその親会社であるスカイ・リソーシーズ社)がさらなるイメージの低下を避けるためなのか、はたまた総選挙が9月9日にさし迫り、同社のグアテマラ国内における微妙な政治的立場を考慮してのことか、結局のところ、この強制排除は無期限に延期となったのだった。

8月9日の強制排除が実行に移されなかったとは言え、共同体住民がその厳戒態勢を緩めることはない。立ち退き要求が間近に迫っていることを感じ取っているからである。以前はインコ社が、現在はスカイ・リソーシーズ社がこの地域で運営する鉱業活動は、暴力の長い歴史を持つ。そういった暴力は、内戦下にあった1970年代から80年代に特に集中し、特定の人々を対象とした抑圧や虐殺という形で加えられてきた。残虐行為は、広くその事実が確認、記録されており、その中でも特に、歴史究明委員会(CEH)やレミー(歴史的記憶の回復プロジェクト)が詳細にわたる報告書をまとめている。

今日、この地域の共同体が恐れているのは、同じ歴史が繰り返されることである。過去の強制排除において、地元住民が国家武力による暴力の被害者となってきたことに加え、この地域ではいわゆる「ブラックリスト」の存在がさかんに取り沙汰されている。このリストには、マヤ系ケクチの共同体リーダー28名の名前が載っているという。ラ・パス共同体の表向きのリーダー、フレディが結ぶ。「我々は不法占拠者なんかじゃない。グアテマラの先住民族なのだ。鉱山会社こそが不法占拠者なんだ!我々の父母たちはインコ社に立ち退かされたんじゃないさ。たった一区画の土地を求めたために虐殺されたんだ。」

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