ホンジュラス テグシガルパ
クーデターによって国外追放されたマヌエル・セラヤ大統領の帰国が予定された今日、何千もの支持者がトンコンティン空港に向かってデモ行進しようと、ペダゴジカ大学に集まった。同じ頃空港では、ホンジュラス治安部隊が重々しい警戒態勢を敷く中、メル(セラヤ氏の愛称)の帰国を待つ人々が早くから集まっていた。




この日、少なくとも10万人の人々が、メルの帰国を歓迎しようと、トンコンティン空港に向けてデモ行進を行った。










デモ行進をくいとめるため、治安部隊がいくつかのチェックポイントを設けたが、警察と軍隊はデモ隊のトンコンティン空港への到着を許可した。その間、両者の行動は驚くほど穏やかで、わきまえのあるものであった。
デモ隊の通過を許可した警察に対し、参加者の間から拍手さえおこった。







しかし数分後、滑走路の端周辺で高まった緊張は、収拾がつかないものとなる―セラヤ大統領支持者が有刺鉄線を越え、滑走路内へと侵入しはじめたとき、軍隊が催涙ガスを放ち、発砲したのだ。その場で1人が死亡、多くの負傷者が発生し、一夜のうちに少なくともさらに3人が地元の病院にて死亡した。


「治安部隊は非武装の民間人に対して発砲した。5時間にわたるデモの間、参加者は軍隊・警察に対し、穏やかに接していたし、衝突など1度もなかった。棒や拳銃を手にしていた者も1人もいない。デモ行進の主催者は、数名の参加者が石を持っているのを見つけ、それを取り上げたくらいだ。それなのに軍隊は我々に向けて突然発砲した。冷酷にね。発砲する必要などどこにもなかったというのに!確かに、(滑走路に入るため)有刺鉄線を切断した参加者がいたことは否定しない。それでもなお、民間人への発砲は必要なかったのだ。ホンジュラスの人々が連帯を失わないために、もう一度言おう。犠牲者が流した血は、暫定政権に抗して立ち上がり、その姿勢を断固として貫こうとする多くのホンジュラス人の土台となってくれるだろう。我々は、『剥奪という方法によって権力を得た政府には、誰ひとりとして従わないものとする』と明記された、この国の憲法の第三条に従っているだけなのだ」
国営放送8チャンネルのジャーナリスト、セサル・オマル・シルバの言葉




マヌエル・セラヤ氏を乗せた飛行機は、トンコンティン空港上空を2度飛行したのち、着陸を諦め、ニカラグアのマナグアへと向かった。軍部が着陸許可を与えず、車両が滑走路を閉鎖したためである。今のところ、セラヤ氏の帰国の時期は決まっていない。
BBCが公開している映像で、軍によるデモ隊への弾圧の様子を確認することができる。軍の発砲が鮮明に映し出されている。For English, click here.
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